

さて、1日目ダブリン城が終わってから川沿いに歩いていたら、おじいちゃんに声かけられた。
インターナショナルな人事コンサルみたいな仕事をしていたということで、日本にも行ったことがあるらしいし、日本人とも仕事をしたことがあるらしい。
結構議論を吹っかけられて、答えに困った。
イギリスで勉強していると言えば、「イギリスは自分とこの英語が一番と思っているけど、とんでもない。アイルランドの英語のほうがきれい」と返され、イギリスで教育と民主主義というコースで勉強していると言えば、「イギリスの教育なんてダメダメ。民主主義なんてもっとダメ。アイルランドは共和国だけど、イギリスは王様がいて、もともと民主主義の土壌がないのに、何を勉強するの?」と返された。
つ、突っ込み厳しいな。
「いや、うちの教授イギリスのやり方を批判的に考えてて・・・」とフォローしてみたけど、
あとは、日本や日本人について議論。日本は欧米に比べて自分の意見をあまり主張しないとか、自分の意見をはっきり持っている女性の場合、日本では大変じゃないのか?とかそんな話題で結構盛り上がる。
議論したり、市内の案内とか聞きながら一緒に歩いて、テンプルバーのところで別れる。
こう、何気なく手を握ってきたりというところもあったけど、結構楽しいひと時だった。
テンプルバーにあるアイリッシュレストランで夕食。でっかいビーフバーガー

ガツガツやってると後ろから女性に声をかけられた。
「一人だったら、私たちと一緒にどこか行きません?」
というわけで、アメリカのボストンから来たエイミーとマイケルと一緒にその名もテンプルバーというパブ

2人とも超フレンドリーでいろいろ気を使ってくれるとってもいい人たちだった。エイミーは英語の先生、マイケルは最近チェーン店Subwayのオーナーになったとかで、旅行が終わったら開店するらしい。
ボストンはアイリッシュが多いとかで、ダブリンと町並みがあまり変わらないらしい。エイミー曰く、「アメリカにいるみたい!」
アイリッシュフォークミュージックを聴きながら一杯やって、次に行くことに。
マイケル、新たなアメリカ人の連れを見つけ、2件目は4人で。
もう一人は身体の大きい黒人系のお兄ちゃん(名前忘れちゃった)で、もう3ヶ月ぐらいヨーロッパをテント&ホステル暮らしで回っているとのこと。一緒に来ていた友達は途中で断念して帰国したそうで、今は一人で旅行しているそう。
ロック系のライブをしているところで、ちょっとうるさくてあまり話が聞こえなかったけど、なんだかんだ盛り上がり、でも疲れたので11時ぐらいにホステルへ。
夜遅いからとエイミーとマイケルがホステルまで送ってくれた。いい人たちだ~

一晩だけの出会いだったけど、また会えたらいいな~。


今日は午前の授業が終わってから、シチズンシップ教育のメーリングリストで知り合ったリーズ在住の日本人Yukoさんと一緒に、アンさんというイギリス人のお家に行った。
Yukoさんとの出会いについて少し説明。Yukoさんとは先週初めてお会いした。メーリングリストで「今リーズ大学でシチズンシップ教育について勉強している」というようなことを書いたら、それを読んだYukoさんからメールをいただきお会いしたというわけ。
去年リーズ大学で翻訳の勉強をされていたそうで、もうすぐイギリス人男性と婚約しているので、イギリス永住の予定らしい。毎月1回リーズやその近郊に住む日本人と日本語を話したいイギリス人の集まりがあって、先週そこに誘われて行ってみた。結婚してリーズに住んでいる人やそのだんなさんや奥さん、日本でALTをしていた人、日本語を勉強している人などなど、リーズ大の学生以外の人ばかりでかなり面白い出会いだった。
さて、話は戻って、今日お会いしたアンさんは、ブラットフォードで移民に英語を教えるお仕事をされているとのこと。Yukoさんのお友達で、その話を聞いて私がしていた仕事にているので興味があり紹介してもらった。
ブラッドフォードはまさに移民の街で、私はまだ行ったことがないけど話によると白人をほとんど見ないほどだとか。イスラム教徒の女性は宗教的文化的背景もあり、外に出る機会が少なく家にいるため、英語が話せない人も多いらしい。子どもたちはイギリスの学校で英語の教育を受けるのに、お母さんは英語が話せない。そこに親子のコミュニケーションギャップや、宿題を手伝ってあげられないといった問題が出てくる。アンさんはそういうお母さんたちに英語を教える仕事をしているのである。
同じようなことは日本でもまさに起こっている。ブラジルからの労働者とその家族、日本人と結婚したフィリピンやタイなどのお母さんたちもまさに同じような悩みを抱えているのだ。
また、アンさんによると特にブラッドフォードは大きなムスリムコミュニティーがあったりするので、そういうムスリムのお母さんたちは、イギリス社会や文化、仕組み、自分の住んでいる場所などをほとんど知らなかったりするらしい。そんなお母さんたちに英語だけでなく少しでも自分のいるところや社会の仕組みなども知ってほしい、もっと社会に出たり自分の楽しみも作ってほしいということも考えながら、英語クラスをしているという。
それって、私が日本で日本語クラスをしながら考えていたことと一緒だ!日本語クラスは日本語を学ぶだけじゃなくて、外国人と日本人がともに地域で生活する一員としてともに学びながら多文化共生社会を実現していく場になればと思いながらクラス運営を考えていた。
イギリスにも同じような活動があるのだと思って、うれしくなった。
アンさんのおうちはすごく大きな庭があって、きれいに手入れされていて、まさにイギリスのおうちという感じ。いい出会いだった・・・


シチズンシップ教育のメーリングリストに参加しているのだが、今日はロンドンでオフ会があった。シチズンシップ教育という科目がイギリスにあり、日本では公民に近いかもしれない。本場イギリスで学ぶ人が結構いるらしく、シチズンシップのメーリングリストに参加している人は、特に私が通うSOASの隣にある、Institute of Education (通称IoE)で修士やPhd(博士課程)をとっている人が多くいるらしい。
みんな始めての人ばかりだったけど、共通の興味(シチズンシップ教育)があるのでそのことで話がはずむ。皆さん、もう論文を書き終わるころだったり、リサーチの最中だったりして、これから始める私にとっては頼もしい先輩たちという感じ。
これからもつながりを持って、いろいろお勉強させてもらおう!
オフ会メンバーの6人と別れたあと、台湾人クラスメートのテサと一緒にノッティングヒルカーニバルを見に行った。バスでオックスフォードストリートを通ってノッティング・ヒル・ゲートまで到着。すでにすごい人がカーニバル目指して歩いている。カーニバルのパレードが通る道まで何とかたどり着いたけど、とにかく人が多くて見る場所を確保するのが大変。何とか確保して、とにかくそこを動かない。パレードが前を通り過ぎていくので、特に動く必要ないし。
カーニバルは、みんな一糸乱れず踊っているのかと思いきや、結構適当だった。リズムに乗って踊っている人もいれば、食べてる人もいるし、疲れてだるそうに歩いている人もいるし。大音量の音楽の中、かなりセクシーに男女くっついて腰を振って踊っているので、こりゃー教育上子どもにはよろしくないのでは・・・と思うようなこともちらほら。子どものときからこんなダンスを見てたら、感覚違うよな~。
結局2時間半ほどいて、帰宅ラッシュに巻き込まれる前に帰路に着く。
なかなか日本では味わえないなんともいえない雰囲気に、結構楽しんで帰ったのでした。